またね。

貴方が旅立ったあの日から2週間。

前日に見た職場の桜はもう葉桜になり始めていて、まだ2週間、だけどもう2週間が経っていて。

 

でも、

 

2週間前のことは昨日のことのように思い浮かぶし

9年前のことも昨日のことのように覚えてる。

 

真っ黒なライダースに身を包んだ貴方の

緊張と不安で引きつったぎこちない笑顔も、

加入と同時に"彼"にバトンを託した貴女の

初めて立ったステージの上での笑顔も、

緊張を微塵も感じさせない圧巻のパフォーマンスを

魅せつけた貴方の大きな影も、

一生懸命に不安を隠していた貴方の小さな背中も、

 

全部全部、消したくても消せないくらい

はっきりと鮮やかに焼き付いてる。

 

 

あの日から約10年間、

貴方からはたくさんの色褪せない思い出を貰った。

 

初めての全国ツアー、初めての凱旋公演で

幸せ者だと堪えきれずに涙を流してたことも

自分も初めてメンバーの卒業を経験した中で

気遣いながらも一生懸命に伝えてくれた想いも

怪我を隠しながら立った大舞台での笑顔も

同期との別れを乗り越えて逞しくなった姿も

一緒に成長を喜んでくれた優しい眼差しも

環境の変化で自分にのしかかったプレッシャーを

素直に打ち明けてくれた言葉も

愛しいと思わせてくれるグループへ変えてくれた

グループに対する深すぎるくらいの愛情も

先頭に立って見せてくれた大きい背中も

いつだって後輩を守ろうと伸ばしてた腕も

安心して仲間を見つめる温かい横顔も

 

全部、鮮明に記憶に残ってる。

 

 

10年前、15歳のときのことなんて覚えてることの方が少ないはずなのに、この3398日間は、覚えてることの方が多くて、忘れたくないことばっかりで、きっとこの先も忘れられなくて。

 

 

自分の気持ちを整理したくて書き始めたのに、結局いまだに自分の気持ちを自分が1番わかってなくて、どんな気持ち?って聞かれたってわからないとしか答えられないけど、1つだけはっきりと言えることは十分すぎるくらい大切にしてもらったってこと。

貴方は初めから一生懸命向き合おうとしてくれた。ファンとどう関わればいいかわからない中で、試行錯誤しながら名前を呼んでくれたり、話題を作ってくれたり、抱きしめてくれた。まだ彼になって1歳のときに、自分も初めて先輩がいなくなる状況の中で絶対に不安もあったはずなのに、涙を堪えてる私を笑わせてくれて、泣ける場所を作ってくれて、素直な気持ちも話してくれた。そこから少しずつ関係も変わっていったような気がしてて、自信がないときにはどうだった?楽しかった?って聞いてくるようになったり、褒めると喜ぶよりも安心した顔をしてたり、手紙の返事も伝えてくれたり、私生活の話もするようになった。相談も弱音もたくさん聞いて、たくさん言った。何も言わずただ頷く日もあった。

 

私は彼が誕生したときから見てはいるけど、ほんとの最初から真っ直ぐに応援できてた訳ではなくて。当時の私なりに色々考えて迷って悩んだ末に出した答えではあったけど、その答えを出すまでの時間が長かったんじゃないか、時間が経っても鉛のように引っかかってる部分があって。

でも、そんなことないよと言うかのように、貴方はいつでも"私"を見てくれて、"私"と話してくれた。

卒業が近づいてきたときには、話すたびに、ずっと見てくれてありがとう、だから歩いてこれたって、何度も何度も伝えてくれたね。傍で姿を見たいという自分の欲求を満たしてただけで私は何もしてないのに、いつだって、ゆながいてくれたから、ゆながこう言ってくれたから、ゆなのおかげでって、

何度も何度も「私が彼のファンでいることの意味」を見つけ出してくれた。最期まで。

 

 

 

約10年間、貴方はいつでも真面目で、真っ直ぐで、ひたむきで、一生懸命で、がむしゃらで、前だけをひたすら見て走っていましたね。

緊張しいで、心配性で、自信がなくて、他人のことばかり気にして、ネガティブで、我慢ばかりして、アイドルやっていけるのかなって心配になることも多々ありました。

 

でも、

 

そんな貴方が誰よりも大好きでした。

 

 

真面目だから思い悩むこともあって、真っ直ぐだから壁にぶつかることもあって、一生懸命だからふざけすぎてることもあって、自信がないからしゃがみこむこともあって、ネガティブだから落ち込むこともあって、他人のことばかり気にするから背負いすぎることもあって、我慢ばかりしてしまうから取り残されてしまうこともあって。

それでも挫けずに乗り越える強さが大好きでした。

それでも光を信じて、貴方が"彼"として生きる道を選び続けてくれた3398日間は、おかげさまで私にとってずるいくらい大きくて、特別な3398日間になりました。

 

貴方と過ごさせてもらった3398日は、

貴方が見せてくれた景色は、

貴方がくれた言葉たちは、

貴方が芽生えさせてくれた気持ちは、

きっと10年経っても色褪せずに残ってるはず。

想い出って嬉しいけど時にずるい。

 

 

 

まだ寂しいとか悲しいとか達成感とか楽しかったとか自分の気持ちを表す言葉は見つけられないけど、3398日分の想い出と、

あと、

彼を心の中に宿して2倍になった貴女と、

 

そして、

私が言うことじゃないけどって言いながら彼の目に映ってたものの話をしたり、突然ゆなって呼んだりしてこれからもたまに姿を表すであろう貴方と、

10年後も鮮やかなまま残るような

3398日の続きを作っていけたらいいな。

 

 

約10年間、本当にお疲れ様でした。

本当に本当によく頑張ったね。

広い空の澄んだ水色が似合う貴方は、

私にとって1番のアイドルであり、大切な人でした。

水色も、貴方も、最初から最期まで大好きでした。

 

最後にくれた言葉を私からも。

 

一緒にいれて幸せでした。

 

また遊ぼうね。

 

 

そして、ゆなさんも12年間お疲れ様でした💮

楽しくて幸せな12年間だったー!!!!!

Wonderful World

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    「長谷川愛、全国ツアーやります」

 

 

 

あの発表から5ヶ月が経とうとしている先日、

全国ツアーの幕が閉じた。

ユニットでは幾度となく開催してきた全国ツアー。

その所縁のある地へ1人で戻ってきた1ヶ月。

 

初日はなぜか私も緊張していて。でもそうやって一緒に緊張するたびに、まだちゃんと好きなんだなぁって実感できるから実は好きな瞬間だったりする。彼女の生まれ育った町に、彼女のことを大好きな人が集まる、何回経験しても言葉に言い表せない嬉しさがあるなぁなんて思いながら、ステージを眺めていた。

 

"みんなの人生が美しいものでありますように"

その言葉から始まった「Beautiful Life」

私的にちょっと特別な思い入れがあるこの曲。この曲は他の曲よりもより彼女と一緒に歩いてきて、彼女と一緒に変化してきた曲のように感じる。

一見等身大の自分を歌っているようにも思えるけど、歌詞にもあるように"誰かの人生"の曲。等身大の彼女が、「私」の人生の美しさを、「あなた」の人生の美しさをみつけてくれた曲。

 

深いお辞儀から顔をあげた瞬間に涙が溢れた4年前、

負けないように掴んできた貴方の人生が、あの日よりも更に美しいものになっていますように。

この曲を聴くといつもそんな気分になる。

 

そして、この日初披露だった「あい」

不特定多数の「誰か」へ向けた曲と違って、特定の人へ向けた曲は受け入れてもらえるかという不安要素もあったと思う。それでも絶対に伝えたかった思いを、涙を流すことなく歌い上げて、"ほら見て"と客席を自慢気な笑顔で見つめて、そして最後に客席の1番後ろに深々と頭を下げていた姿はとてもかっこよかった。

 

最後には涙も見えたけど、歌詞のようにたくさんの笑顔とたくさんの涙を結んで大きな花を咲かせたこの日。

変わらない自分と変わった自分、その両方を

大好きな町に、愛する家族に、大切なファンに

見せてくれた、そんな初日だった気がします。

 

 

 

2日目は、ユニットでは何度も訪れて毎回パワーに圧倒されていた名古屋。そのパワーを出す前に圧倒されてしまうダンスで魅せつけた姿は、2日連続公演なことを忘れるくらいで。そして、彼女が何度も話していたように新しいツアーを見ているような、2回目の初日のような感覚だった(語彙力欠如)

数年彼女のステージを見てきて何度も思ったことだけど、本当に何様感満載だけど、彼女にダンスがあって良かったって思う。今でこそ自分の言葉で伝えてくれる機会も多くあるけど、昔はぎこちない部分も多くあって。本人も苦手意識を持っていたから余計にかもしれないけど、もっと伝えたいことがあるのにって溢してる姿もよく見てて。そんな時でも彼女のダンスは想いを代弁してくれてたというか、この曲は力強さを、この曲は儚さを大事にしてるんだろうなって彼女の持つ世界観を教えてくれることが何度もあった。

言葉で伝えてくれるのはもちろん嬉しいし、私自身も言葉を大事にしてるところはあるけど、ダンスという鎧が彼女を強くして、そして華を添えてくれたんだろうなと改めて思う日だった。

 

 

3ヶ所目は雰囲気が一変してアコースティックライブ。

ここ最近でアコースティックに合わせて歌う彼女の姿を何回か見る機会があったけど、彼女のパフォーマンスの中でもその姿が私はかなり好きで。元々バラード調の曲が好きなのも相まってなんだろうけど、どんな曲も自分の曲のように扱うところがすごく好き。もちろんアコースティックの時だけではないんだけど物語を紡ぐように歌ってるというか、自分が曲の中に入り込んでく感じ?自分がその曲の主人公になってて、だから起こったことも感じた気持ちも全部自分のものとして表現してくる。極端にいえば曲を乗っ取る感じ。その雰囲気を1番感じることができるから好き。あと泣き声で歌える人が好きだからそれを顕著に感じられるっていう点もあるかも。

 

そんなこともあって、個人的に期待値がすごく高かったこの日は正直オリジナル曲よりもカバー曲の方が印象に残ったなぁ。

ひとつひとつは細くて脆く見えるけど実は強くて、重なり合うことで強さが増すだけじゃなくて鮮やかになり、誰かを守る布という大きなものにもなる…それを自分とファンの関係のようだと話して歌った「糸」

"あなた"という歌詞で客席に手を伸ばす姿って今までも色んな曲で見てきたけど、それは決してパフォーマンスじゃなくて。この曲に出てくるあなたは、私にとってはみんなのことだよっていう本心なんだろうなって思うし、"みんな"って言葉で表してはいるけど、彼女の中では歌詞の通り、"あなた"って単数形で、1人の人として見てくれてる気がする。上手く言えないけど。

 

そして「Lemon」を歌ったのは意外だった。

年末に大きな決断をしたことで悲しい思いをしてる人が少なからずいるのをわかってるこの状況で歌うとは思っていなかった。それでもこの日、この場所で歌ったのはそれだけの理由があると思ってる。

あなたが死んでただただ悲しいですという曲を歌うことは、彼女なりに向き合って寄り添った結果だと私は思ってる。別人じゃないけど別人の自分にできることは、夢ならばどれほどよかったかという思いを、わかってるよと伝えること、悲しみを出していいと伝えること。

それぞれが色んな感情を抱えながら流す涙を見て優しく頷いていたのはきっとそういうことじゃないのかな。

 

みんながいるから自分がいるとよく話してくれる彼女にとって、その涙も含めて今自分の目の前にいる"あなた"は今でも私の光だと、そう伝えたかったんじゃないのかなと勝手に思ってる。

 

 

4ヶ所目、あっという間にセミファイナルとなったこの日。

この日は仙台と違ってギターのみのアコースティック。楽器が1つないだけで曲の雰囲気も声の響き方も何もかも別物で、そんな中でみんなの楽器も必要と手拍子を求めてる姿を見て、彼女にとっては"魅せる"ことが目的であって"見せる"ことは求めてないんだと改めて感じた。

 

ギターだけだと明るい曲もそこまで明るくなりすぎなくて、ちょっと落ち着きを感じたんだけどそのギターに負けない彼女の声に時の流れを感じた。

 

この日も印象に残ったのはカバー曲。

「逢いたくていま」を歌ったのも仙台同様にこちらの気持ちを汲み取ってのように感じた。きっとこの1ヶ月弱でも色んな言葉を聞いて、たくさんの気持ちを受け止めてきてくれたんだと思う。だからこそ、仙台よりも直球に、会えなくなることを悲しんでくれるその気持ちにも愛情を感じてることを伝えたかった気がする。

ずっと昔、あることで悩んでた私に「どんなことよりも自分を好きでいてくれることが幸せだからそれで十分だよ」と伝えてくれたことがあったから、今も同じ気持ちでいるような気がしてる。

"運命(決断)は変えられないけど伝えたいことがある"、ここに彼女の本心が全て詰まってるように感じられた。

 

彼女は本当によく客席を見てる。ひとりひとりの顔をよく見て、感情を読み取ってる。だからこそ、彼女が選んだ曲になにかしらの意味があるのをわかってることも、気持ちが届いたことも、こちら側が悲しんでるだけじゃなくて彼女と同じ気持ちでいることも全部理解してくれてると思ってるし、その上で仙台よりも気持ちを伝えられたって話してたのが嬉しかった。

 

 

ついにファイナル。去年と同じ会場には、去年と同じように多くの人が、彼女の20代最後のステージを観にきてた。

そしてその期待に応えるかのような圧巻のステージ。喋るのが好きと自分でも言っていた彼女が、ライブ終盤に差しかかるまでほぼMCなしで魅せつけてきた姿に息を呑んだ人も多かったと思う。私は呑んだ。

 

今までの4公演、全く色の違うライブをしてきたから、ファイナルは全部詰め込むと言っていたけどどうやるんだろうって疑問に思っていたけど本当に全部詰め込んできた。

ダンス、アコースティック、カバーと色が変わっていく様子はまるで映画を見ているようで、ガラッと雰囲気が変わってもその世界にすぐに人を惹きこんでた。これって彼女のすごい武器だと思う。

わかりやすかったのはアコースティックパートかな。アコースティックの公演のところでも似たことを書いたけど、彼女がステージに現れてワンフレーズ歌い出しただけで情景が浮かぶ。あ、今こういう状況でこんな気持ちなんだなって瞬時に理解できる。だからそれまでダンスに圧倒されていた客席は一瞬でドラマのワンシーンを見ているような空気に変わる。

 

たった1人で(正確にいえばバンドやダンサーもだけど)、会場全体を操ってるその姿こそがこのツアーの集大成のように感じた。

 

そしてTwitterとかでも話題になってたディズニーメドレーのワンシーン。今回出したCDにも彼が出演してたけど、これこそまさに今の彼女だから出来たことだろうなと思ってる。最後の年だから出来たこと、でもあるのかなとも思ったり。

私はなにより、この「Wonderful  World」という舞台に彼を出そうと考えたことが嬉しかった。良くも悪くも真面目な彼女は、加入してからしばらくは彼を「別人」として扱っていた。自分とは違う存在と区別することで出来たことや見えたものっていっぱいあるだろうしそこは別にいいんだけど、実際今回のツアー中も名前はおろか、彼の存在すらほとんどちらつかせなかった。大きな決断に関しても一切言及せず、悲しいときは私が笑顔にする、私が悲しませないと曖昧な表現をしていた。以前は笑ってと言っていた彼女が、笑ってても泣いててもいいとこのツアー中言ってたのはこれを受けてかなとは思ったりしてたけど。

そんな彼女がついに共演することを選んだ。その選択は、全く別の2つの人生が交わったような、2人が共存してるような、そんな感覚で。

姿が見えないという状況はまるで遠くない未来を表してるようで。でも彼女は彼がいるかのように隣を見つめ、照れて、嬉しそうに笑って、去っていく彼の背中に手を振っていた。声もちゃんと聞こえていた。

私たちは一緒に生きているし、これからも一緒に生きていくから、この先も彼の存在は絶対に消えたりしない、自分が消さない、彼女からのそんなメッセージのようにも感じた。

 

様々な形で想いを伝えてきてくれた彼女が、

最後に伝える手段に選んだのは言葉と歌だった。

アンコールで話してくれたことは私にも似た経験があるけど当人にとってはとても大きなことで。受け入れられないことだってあるし、そのことで苦労したり苦しむことだってある。でもそこから得る強さとか気づく優しさって絶対にあって、それを見つけたときに初めて誇りになるんだって私は思ってる。

形や大きさや深さ、原因は人それぞれ違うけど、傷なんて誰でも持ってる。でもその傷に触れて誇りに変えた彼女は、自分に託された祈りや願いを歌へと変えた彼女は本当に強い。

 

他人のために動ける彼女を作った道を垣間見れた気がしたし、最終日にしてまた新しい世界を見せてくれた彼女は偉大だった。

 

 

 

長い長い1ヶ月でした。

ツアーが始まる前、これが最後と思って臨むと言ってる彼女を見て疑問と寂しさを少し感じたんだけど、本当に最初で最後のツアーだった。

最初で最後のツアーを5回見た気分。

(それは最早ツアーではないけど。笑)

でもそう思うくらい、全く違う世界が広がってた。

 

長谷川愛が創りあげた5つの世界は

色鮮やかで

輝いていて

やさしくて

心温まる

そんなWonderful Worldでした。

 

 

たった1人だけだとしてもその人のために歌うと決めた彼女の人生にこの先もずっと美しいものが増えていき、素晴らしい世界の中で輝き続けられますように。

愛を与え続けて、貰い続けていられますように。

夢のように幸せな1ヶ月、5公演でした。

お疲れ様でした( ◜◡◝ )

2019年

 

9年間グループの真ん中に立ち続けた、グループの顔となっていたメンバーの卒業から始まった2019年。

様々な感情をぶつけてきてくれながら、でも、最後にはプラスなものへ繋げて伝えてくれた貴方の言葉を今でも思い出す。

 

「なくしたくない、その言葉を嘘にしたくなかった」

「今度は自分が守る番だと思った」

「この道は絶対に間違ってないと信じてる」

 

不安も戸惑いも葛藤も全てを押し込めて、覚悟を決めて前を向き始めた貴方のあの言葉が今へと導いてくれて、2019年という道を作ってくれました。

 

 

 

そして、その2019年は彼らにとってあの頃に想像していなかったくらい激動の日々となったでしょう。

 

初めてのことが一気に押し寄せてきて、自分達だけでは処理しきれず戸惑い、苦しんだ日々。自分達の無力さと非力さに悔し涙を流した日々。

どうすればいいかわからない時が1番しんどい、本当にその通りだったと思う。答えが出ない、正解が見えない時間が長かったと思う。

 

そんな日々を経た今、この1年間はプラスな感情だけでいられなくて、マイナスな感情も多くあったと思う。

それはこちら側も同じで、何度も何度も激しく揺れ動く自分の気持ちを自分自身も受け止めきれなかった。

 

あの時間は必要だった、あの時間があってよかった…

そこまではまだ言えないけど、あの時に貰った優しさは間違いなく今年の大切な宝物になった。

 

「信じて」

たった4文字の言葉が私の道を作ってくれた。

その道は今までと変わらず彼らと繋がってた。

その幸せをちゃんと感じられる人でいたい。

 

 

 

 

そんな日々がいつしか段々と過去になっていって、

思い出として話せるようになってきた最近、

 

貴方がついに新しい道へ進むことになった。

 

時間は有限だって、いつか終わりが来るって、そんなの当たり前にわかってることだったけど、ついにちゃんと期限をつけてくれた。

 

私の気持ちは貴方が知ってくれていればそれでいいけど2019年最後にきたこの知らせ、誤解を恐れずに言うと寂しさもあるけど嬉しかった。

私が知ってる、私が見てきた貴方は、マイナスな感情をそのままにすることも、満足していないのに途中で放棄したり見切りをつけたりするような人ではないから。

不安要素があるのに離れるなんてできない人だから。

 

そんな貴方が決断したのは、決断できたということは、決して後ろ向きじゃなくて、貴方にとっても、そして、彼らにとっても良いことなような気がするから。

 

だから、嬉しかった。

 

 

 

きっと今いろんなことを心配しているだろうし、どんな感情が芽生えても、どんな言葉を投げかけられても全て受け止めようと思ってくれてる気がする。だけど、2020年の私のことは2020年の貴方が絶対に幸せにしてくれるはずだし、きっと彼らが笑顔にさせてくれるし、私も貴方と、彼らと、そして私自身を大切にする。

 

そして、2021年からの私のことは、今までの貴方が、数年間の中で貴方がくれたものたちがきっと、いつでも幸せを見つけられるように傍にいてくれる。

貴方からもらった思い出も、感情も、笑顔も、幸せも、全部こぼさずにちゃんと持って新しい年に進みます。

 

だから、大丈夫だよ。安心してね。

 

 

それをちゃんと伝えられる2020年になりますように。

1年間ありがとうございました。

12月5日

 

新しい場所へ1歩踏み出すことも

これまでの自分と決別して変化することも

立ちはだかる壁に挑戦することも

屈辱や挫折を味わうことも

気持ちを押し殺して切り替えることも

見えないものを信じて続けることも

尋常じゃないくらいの勇気と覚悟が必要で。

言葉で表現するよりも遥かに難しいことで。

 

それまでの過程でたとえ100の成果を出してても、

結果が0ならその瞬間に0と評価されてしまう世界。

その中でそれらを成し遂げるのは更に過酷なことで。

 

どうして頑張ってる人が報われないんだろう、

本気でいる人が全員幸せになってほしいのに、

そんな思いばかりが募るここ最近なんだけど

(Twitter見て察してください)

 

そのことを最初に教えてくれたのは、この気持ちを抱くきっかけをくれたのは8年前に誕生した彼だった。

 

 

2011年12月5日。

慣れないウィッグとライダースに身を包んで、緊張した面持ちで登場した彼。誕生したばかりの"愛刃健水"は、話し方も座り方も笑顔も全てがぎこちなくて。不安が前面に出てたはずなのに、なんとなく「この人が風男塾を変えるんだろうな」って、そう感じた。

女の子として、そのままの自分で頑張りたい気持ちだって絶対あっただろうし、でもこの世界を諦めたくない気持ちとの間で揺れ動いて、折り合いをつけて必死に掴んだ最後の砦。もう後がないという気迫が垣間見えてたのかなと今では思います。

 

出来上がってるグループに途中加入するということは歴史があって受け継いでいくものがあるから仕方ないことではあるけど、どうしても過去の人と重ねられて比べられて辛辣な言葉を投げつけられて苦しんだときもあったと思う。個別握手が始まって、人気の差が、ファンの人数が如実に表れて辛い現実を受け止めなきゃいけないときもあったと思う。自分の握手列に並ぶ人がいなくなってスタッフと話している姿や、他のメンバーの列を少し寂しそうに見てる顔は今でも覚えてます。話す内容を考える間もなく減っていく握手券は私も少し悲しかった。だからこそ、蓮くんが卒業後の初めての現場で握手会の入口の外まで続いてる健水くんの列を見たときは本当に本当に嬉しかった。ぐんぐんとファンを獲得して絶えずファンと笑顔で話してる姿にとても安心したなぁ。

 

 

あの運命の日から8年が経った今、

彼はやっぱり風男塾を変える存在になってくれた。

ただひとつ予想外だったのは、8年経って彼が1番上のポジションにいることかな。圧倒的センターの光黄くんの両サイドをスキルのある健水くんと虎次くんで固める、そのトライアングルが私は好きだったししっくりくるなって思ってた部分があったから2人がいなくなって、なんなら先輩が誰もいない中で真ん中で最年長で最古参としてまとめる姿には今でも少し驚いてる。だけど、誰が真ん中になっても違和感がなくて、1人が引っ張るんじゃなくみんなで足並み揃えて歩く今の風男塾を作ったのは健水くんで。そんな彼らをいいなって思ってる自分が確かにいるから、風男塾だけじゃなくて私も変えてくれた健水くんがアイドルになってくれてよかった。人のことを変える力のある人が、人のことを変えるチャンスを持ってる職業に巡り合ってくれてよかった。

 

 

きっと今彼が此処に残っていることも、この人生を生き続ける選択をしたことも、8年という人生の中で培った経験のもとで出来上がった"愛刃健水"が彼なりに考えて意味を見出した結果だと思ってるから、だからこそ9年目もその先も彼の人生を全うしてほしいし、最期までその瞬間を見届けて、「あの時やめなくて良かったね」ってお互い言い合えるといいなぁ。

 

 

最後に、

「全く別の2つの人生を歩ませてもらってる」とよく話している2人。貴方と出逢ったことで私は全く別の3つの人生を歩ませてもらってます。他の人の3倍の幸せを感じています。

これまでとても楽しかったです。幸せでした。

 

明日からの9年目は、一緒に幸せを見つけて、一緒に

幸せでい続けられますように。

 

生まれてきてくれてありがとう。

出逢ってくれてありがとう。

お誕生日おめでとうございました。

勝たなきゃ生き残れない

 

私の大好きな、大切なグループ「風男塾」が

先日21枚目のシングルを出した。

 

 

 

まだ彼らが"腐男塾"だった頃、

シングルを出すたびに条件を出されていた。

 

それは、

 

ウィークリーランキング10位以内に入ったら

中野腐女子シスターズのCDデビュー決定

 

 

ライブの企画の1つとして始めた男装だったのに、

なぜか企画の方で先にCDデビューをして、

好成績を収めなければ元の姿ではCDも出せない。

 

そして、私がファンになった10年前、

やっとの思いで7位を掴みとった。

 

だけど、彼女達の名義で出したCDは1枚だけで、

デビューの約2年後、活動休止が発表された。

 

世間にもっと広めやすいように改名までしたのに。

 

無情な世界だ、彼女達はなんて酷な世界の中で

生きているんだろう、幼い私はそう思っていた。

 

 

 

でも、その考えは間違っていた。

 

彼女達は彼らに希望を感じた。

自分達には叶えられない夢を託した。

 

もう1つの人生を歩むことに可能性を見出した。

 

 

競争だらけの世界で、

結果ばかりが重視される世界で生き残るために。

 

もしかしたら、彼女達の意思じゃなくて、

本音は納得してなかったかもしれない。

偉い人の命令だったかもしれない。

 

 

でも、11年目を迎えた今、

彼らは存在してる。ちゃんと生き残ってる。

 

 

幾度となく世代交代を行いながら

21枚のシングルと7枚のアルバムを出して

発売週に毎日イベントをして

いつからかほぼ毎回ランキングに入るようになって

この世界で今日も必死に生きてる。

 

 

 

 

 

「今の俺では歴代の方々の黄色、瀬斗さんの黄色に

眩んでしまうほど未熟です」

 

「偉大な先輩の色を自分が背負っていけるのか

プレッシャーもあります」

 

"聖地"と呼ばれている大きな地を

震えを隠した足で踏みしめていた4ヶ月前。

 

大弥くん、爽太郎くん。

あの日の自分の言葉を覚えていますか。

 

イベントをこなしてく中で、自分が引き継いだパートで客席に見えた涙を、しっかりと受け止めるその瞳に私は強さと覚悟を感じました。

受け止めることも受け入れることもできる2人の性格に救われた人が大勢いることは、日に日に増えてる黄色とピンクの光が物語っています。

 

この4ヶ月間、誰よりも必死に駆け抜けてきた2人は、もう未熟なんかじゃないよ。なにも心配せずに、不安もプレッシャーも聖地に置いていってね。

 

 

 

寂しいと泣いていたあの日から先輩になった宙くん。

出来なくては泣いて、怒られては泣いて、褒められては泣いていた新メンバーの日々を覚えていますか?

何もできないと後ろ向きだった貴方が、今回のシングルでは誰よりもずっとマイクを握っていること、そして、踊りながら歌で支えていることに私は感動しました。

新メンバーに歌で気持ちを伝えられることを教えたのはきっと貴方で、そして貴方のその力強い歌声はこの先も倒れそうになる彼らを受け止めてくれるでしょう。

 

 

 

犬のように先輩の後ろをついてまわってた真咲くん。

初めての後輩ができても一見なにも変わってないように見えるけど、実はMC中に人の話をじっくり聞くようになったと思ってます。それがきっと、貴方なりに考えて見つけた先輩を支える方法なのでしょう。

誰よりも1番明るい未来を信じて、キラキラした言葉で伝えてくれて、でも、言うだけじゃなくて姿でも見せてくれるから、今もワクワクした気持ちを持てています。

これからも後輩がいじめられていないかどうかいつでも気にしてあげてね、次世代のエースさん。

 

 

 

冷静だけど自由で、少し先輩に甘えていた怜生くん。

いつかのいつか来音くんの背中を見て、2人で風男塾を引っ張っていく未来を想像してた怜生くんだから、今のこの状況は想定外だったかもしれません。でも、自分が先輩の前で思いっきり甘えてきたからこそ、後輩たちが存分に甘えられるよう、全てを包み込んであげる先輩になっているのではないかと感じています。

3年前に加入したときに、「風男塾の追い風になる」と貴方は言ってたけど、今も同じ気持ちですか?

でも私は貴方はどんなことからも彼らを守る盾のような存在なんだと思います。強くて大きい盾があることで、きっとこの先も彼らは安心して前進していくでしょう。

 

 

 

 

後輩はもう前を向いている、その先頭には自分が立つと宣言していた健水くん。

 

「俺は風男塾をなくしたくないから。その言葉を嘘にはしたくなかってん。それに、今も同じように思ってる。だから、今度は俺が守っていく番やって思った。」

あの日の言葉、覚えていますか。

 

風ベント最終日の最後の挨拶を新メンバー2人に託したときに、私は、健水くんが彼らを守るだけじゃなくて、自分が守っていくと決めたものを一緒に必死に守ろうとしてくれてる彼らに、たくさんのものを背負いながらも一緒に守ることを決意してくれた2人に健水くん自身も守られているのだと感じてました。袖から静かに見守る真っ直ぐな目には、優しさと共に安心感が見えたから。

 

 

こんなにも今の風男塾が大好きになっちゃったのって、最近のゆなちゃん箱推し感あるよねって身内に言われるくらいになっちゃったのって、絶対に健水くんのせい。大好きな人が全身全霊で大切にしてるものなんて大切にしたくなるに決まってる。大好きになるに決まってる。宝物になるに決まってる。

 

 

加入してから7年半、いつでも貴方は誰よりも風男塾に期待していた。無限の可能性を感じてた。そんな貴方をずーっと見ていて、新メンバーから先輩になって、端でふざけていたはずがいつしかMCをするようになって。

気がついたら、最年長で最古参。貴方が引っ張っていくグループができあがってた。

 

そして私はそのグループに期待と可能性を感じるようになっていた。いつかの貴方のように。

いつか子どもができたらお母さんが大好きな人だよって自慢したいという気持ちは、貴方のおかげで5年前より遥かに大きくなりました。

 

 

今の彼らに出逢うきっかけとなった7年半前の貴方に、生まれてきてくれてありがとうと心から伝えたいです。

全く別の2つの人生、満足できるまで生き抜いてね。

 

 

 

 

ここに自分がいることを夢見てこの世界に入った子も、そうでない子もいると思うけど、貴方達がいなければ、紫も赤も緑も黄色も桃色も復活することはなかったし、水色は加わることすらなかったでしょう。

 

この6色で彩られて、6色に照らされているグループが、2019年6月18日から6月23日の間で日本で3番目にCDを売ったこのグループが、私の大好きで大切な人。

 

このスタートダッシュを糧にして、ギラギラと過激目な太陽に負けずに輝きますように。そして、広がり続ける未来で勝ち続けて、生き残れますように。

 

 

オリコンウィークリー3位、本当におめでとう。

推しが卒業を発表しました。

※タイトルに疑問を感じたかもだけど5年前の話()

 

 

 

 

"ずっと思い描いていた夢がある。

自分の経験を言葉にして、自分が哲学に救われたように誰かの拠り所になれるようなものを作りたい。

人生は途中で戻れない。

死ぬ間際に生まれ変わったらまた同じ人生を送りたいと思えるような生き方をしたい。"

 

目を輝かせながら、楽しそうにとめどなく溢れ出てくる彼女自身の将来についての言葉たちを聞いた時、彼女が思い描く遥か遠い未来には"ユニット"も"彼"も存在していないことを悟り、別れが近い未来に訪れることを意識するようになり始めたのが確か私が高校2年生の頃。

 

その数ヶ月後、彼がずっと胸に秘めていた大きな大きな決断をついに発表した5年前のあの日、想像してたより早い、あまりにあっさりと突然訪れた別れに、バイトの帰り道で立ち尽くしていた私の携帯には、発表を聞いて心配してくれた友達からの連絡が何通もきていて。

でもわからないとしか返せなかった。

 

 

だってわからないんだもん。

何年間も当たり前のようにそこにいてくれた人が居なくなるなんてよく考えなくてもわからない。

 

嬉しいときには真っ先に伝えてた

楽しいときには一緒に共有してた

悲しいときには励ましてもらった

辛いときには背中を押してもらった

頑張ったときには誰よりも褒めてくれた

環境が変わったときには1番に報告してた

 

姉のように、兄のように、家族のように

いつでも当たり前のように傍にいてくれてたから、

顔をあげた先には、声をかけた先には

いつも貴方が優しく笑っていてくれてたから、

何年もそれが続いてたから、

居ない世界が想像もできなかった。

 

彼女が、彼が、居ない世界を想像できる日がきたら、

その時が別れの時だと思ってた。

だから心の準備なんてできてなくて、というか準備するつもりもなかった。

 

 

「一度進むと二度と戻れない人生の中で、悩んでいる暇など無く、考えながら走り続けなければ目標に到達できないほど過酷なものです。」

 

彼が書いていた通り、私が気持ちを整理しようとしてる間にも、次に会ったときにはどんな話をしよう、どんな気持ちで送り出すか考えてる間にも、タイムリミットは刻一刻と迫ってきてて。

会って、姿を見て、言葉を交わして、その時に芽生えた気持ちをひとつひとつ消化していくしかなかった。

 

 

「寂しい思いをさせたよね」

ー寂しがってたらきっとごめんねって思うだろうけど、私はごめんねって思いながら卒業してほしくないよ。

「ゆなは強くなったね」

ーいつかは来るってわかってたから大丈夫だよ。

「やっぱり、さすがゆなだね。」

 

大切な人の前では強がるところが私たちは似てるねって昔言われたことがあるからなんだろうけど、そう優しく笑って言ってくれた。

私は貴方のファンだから、貴方が好きだから、

誰かの涙が拭えるなら無力な人間なりに強がりたい。

そんな貴方の姿を心の底からかっこいいと思ったから。

 

 

応援していた4年半、1560日間もの日々の中で

私は、傍にいることしか出来なかった。

でも彼は、発表から卒業式までの14日間という決して長くはない日々の中で、「ゆながずっと傍にいてくれて嬉しかったし心強かった」と何度も伝えてくれた。

 

 

「ゆなは俺にとって大事な存在だし、それはこれからもずっと変わらないよ。」

「俺らはお互いに大切な存在なんだってことがちゃんとわかって終われてよかった。」

最後に残してくれたこの言葉は"彼のファンである私"の人生を最後まで彩って照らしてくれた。

本当にその通りだったよ。何年経ったって今でも貴方は大切な存在です。

 

 

 

5年前のあの14日間で、私が何を感じたのか、何を得たのか、それは今でもはっきりとはわかっていないけど、ちゃんと悲しむために、ちゃんと笑えるために、神様がくれた時間だったような気がする。

心が置いてかれないためには絶対に必要な時間だった。もしあの時に心を置いていってしまっていたら、きっと気づけなかったことは山ほどあるし、何より大好きな人の卒業をこんなにいい思い出にできなかったと思う。

 

対個人との関わりの中で芽生える気持ちに間違いなんてあるわけなくて、関係性が違えば気持ちの種類も無数にあって、だからこそ卒業という別れに直面したときに、無数の気持ちが全部表に出てきて混乱してしまうんだと思う。

 

楽しかった時間があるから寂しくて

幸せだった瞬間があるから悲しくて

大切な人だから応援したくて、味方でいたくて

大好きだからこそ信じたくなくて

 

相反する気持ちがある間ってめちゃくちゃ苦しいけど、でもその時間があった分だけきっと残された日々の中に転がってる小さな幸せをたくさんたくさん心は吸収してくれるようになると思う。というか私はそうだった!

聴き慣れた歌を歌ってることが、見慣れたダンスを踊ってることが、大好きな人たちの中に大好きな人の笑顔があることが、呼ばれ慣れた名前を聞き慣れた声で呼んでもらえることが今までの何倍も何百倍も幸せに思えた!当時は考えもしなかったけど、今ではそれはきっと心が苦しんでた時間があったからな気がしてる。

 

 

 

私は正直に言うと、彼が風男塾にいてくれてよかったと思うと同時に、卒業してくれてよかったとも思ってる。(もちろん良い意味で)

 

だから、今はまだあの6人が大好きだからすっっっごく寂しいし、いっそのこと終わってくれれば…なんて風に思ってしまったこともあったけれど、今回も彼のときと同じように思えたらいいなぁって気持ち。

 

今まで8人もの卒業を見届けてきたわけなんだけれど、1番今までの中で不安はないからこそ、そう思える日も近い気がしてる。

 

 

 

 

「みんなが大好きな風男塾を俺が守っていかなきゃ」と言っていた、過去と比べてしまっていたのにいつしか「今の俺たちめっちゃ良いでしょ!?」と聞いてきた、「10周年を無事に終えたら卒業と考えていた」

そんな光黄くんが卒業を決意できた風男塾だから、

 

少しマイナスなことを書いてしまった手紙を読んで、「風男塾をずっと好きでいてくれてる、応援してくれるゆなのその気持ちに応えられるように俺頑張るから」と言ってた来音くんが、自分が1番大事にしている直感で今なら離れられるって思えた風男塾だから、

 

きっと大丈夫だよね( ◜◡◝ )

それでもね 君のいるココが居場所なんだよ

タイトルの歌詞はこの曲。

超特急「a kind of love」MUSIC VIDEO - YouTube 

"僕らなしでも世界は 必ず回り続ける

それでもね 僕には君が必要なんだよ"

(野音直前にカラオケで歌ってエモくなってた人) 

 

 

 

グループのデビュー日だった1年前の昨日、

新体制になって約半年間が経った彼らが立った地は、

 

かつてはCDをリリースする度に最終日を迎えていた

 

「完売」という伝説を作り上げて涙を流した

 

かつて私が大好きだった彼がその人生を、もう1人の

自分の人生の幕を閉じた

 

今私が大好きな人が彼として初めてリリースしたCDを引っ提げたイベントで最終日を迎えた

 

最後に残った初期メンバーが最後のCDを引っ提げた

イベントで最終日に5年ぶりに戻ってきた

 

そんな、グループの歴史を語る上で外せない

神聖で、大切で、大きくて、とても重たい場所。

 

グループがスタートした記念の日に、彼らはその地で、自分達がいなかった、もはや存在すら誕生していなかった過去を背負って"結成10周年"のスタートをきった。

 

走り出しはお世辞にも好調とは言えなくて、

現メンバーでの初めての3都市でのワンマンライブを

終えた3ヶ月前に感じた感動を上回ってしまうくらいの

大きな不安が押し寄せてきたあの日。

 

「10年続くのはすごいこと」

「10周年という記念のときに自分がいれて嬉しい」

 

震えをおさえてマイクを持つ手が、客席を見渡して泳ぐ目が、緊張で若干引きつっている笑顔が、小さなミスの連続から立ち直れずに流す涙が、その言葉よりもずっと「10周年」というたった3文字の重みを物語っていて、

思い入れのある場所で大好きな人が伝えてくれた嬉しい言葉や、力強い決意への感動よりも何よりも私は大きな不安を感じてしまった。

 

 

あの日から1年。

ボロボロなところからスタートした彼らは、3000人が収容されるステージから6人で手を繋ぎながら降りて、10周年の日々の幕を閉じた。

 

1番奥の席まで届くようにと強くマイクを握りしめて、10ヶ月間かけて会いに行ったファンで埋め尽くされた客席を愛おしそうに見渡して、楽しいよと言わなくても伝わるくらいの笑顔を見せてくれていた6人の背中にはのしかかっているものは何もないように見えて、

 

それはきっとあの日6人に託されたものが、これまでの10年間が、この1年の間に道となったからで。その道を一歩一歩踏みしめながら歩いた1年間があったからで。そして繋がったその道の先に昨日の野音があったから、そんな気がした。

 

10年ってとてつもない時間だと思う。

生まれたばかりの赤ちゃんは小学生になっている

小学生は成人を迎え、大人の仲間入りをする

バリバリ仕事していた人も定年が近づいてくる

 

そんな膨大な時間は、彼らにはあまりにも重すぎると

思っていたこともあった。

その重さに耐えきれないんじゃないか、負けてしまうんじゃないかと思った日もあった。

 

でも昨日の彼らは6人全員できちんと背負っていた。

"10年間"という地を自分たちの足で踏みしめていた。

 

1年前は倒れないようにと肩を組んでいるように見えた6人だったけど、いつのまにか大切なものを肩を組んでみんなで守る6人に変わってた。

 

そんな6人の姿を見たら、きっとぼーっとしてたらすぐ見失っちゃうんだろうなって思ったし、今見えてるこの大きくて広い背中が見えないくらい遠くなるときまで、いってらっしゃいと送り出す日まで、この目でしっかり見ていたくなった。野音に立つ姿を見てそう思えたのが嬉しかったなぁ。

 

 

 

 

つい先週のツアーのときに健水くんと風男塾はこれからどんな風にでも化けれると思う、どんなことになるのか想像つかないってワクワクしながら言ってるメンバーやファンの姿が想像できるって話をしたんだけど、今回の風歌番付がまさにそれだったなと私は感じた。

 

でも想像できなかったからこそ、Twitterにも書いたけど

1位が今の6人での曲だったのが本当に嬉しかった。

 

メンバーの卒業ソングでも、かつてニュースキャスターが絶賛してくれて話題になったグループの代表曲でも、キーを変えたりアレンジを加えながらどんどんパートを受け継いで歌い続けている曲でもなくて、

最初から今の6人の声でつくられている曲、

正真正銘"今の風男塾の曲"が1位に選ばれたことが

すごくすごく嬉しかった。

 

もちろん私にだって思い入れのある曲とか大切な曲とか好きな曲はいっぱいある。今回の1位の曲より好きな曲だってあるし、なんなら全ての曲に大切にしたい思い出が数えきれないくらいある。

 

でもそういうことじゃなくて、1位が現体制の曲なのは真咲くんも書いてたけど、"今"が受け入れられている、認められている、愛されているって答えな気がする。

自分達がどれだけ必要とされてるか、愛されてるかってあの6人はきっとわかってくれてるだろうと思うけど、こうしてランキングという目に見える形としてファンのその気持ちが伝わったっていうのはやっぱり嬉しいし、この"形"は6人にとって大きな自信になったと思う。

 

 

 

 

 

 

個人的にファンになって初めてってくらいすごくすごく悔しい思いをした去年の野音

1年たってまた再び立てることになり、楽しみな反面、不安が全くないわけじゃなかった。

 

今の風男塾が1番好き、その気持ちに嘘はないのに

どうしても2014年の野音を忘れられない自分がいた。

 

今回も結構な数の座席を潰してて、それでもなお空席もあり、ソールドアウトは程遠いという現実は正直すごく悔しかった。

 

でも彼らを、というより誰かを応援したり好きになった以上、そういう悔しさも受け止めて、その思いと生きていかなきゃなんだろうなって大人になってわかったし、その現実を突きつけられて、悔しい現実を前にしても、じゃあセンターステージを作ろう、そしたら後ろの席の近くにもいけるよねって前向きにというか厳しい現状の中で自分たちに出来ることを見つけ、自分たちが大切にしたいものを貫く姿勢がかっこいいなと純粋に思った。くよくよするのは誰にでも出来るけど、受け止めるって自分たちの力量を知るってことだから、知った上で今の精一杯を見せてくれるところも、限界を超えようとしてくれるところも今の彼らの好きなところだなぁ。

 

大阪野音のときにも通路に出ていったりしていたけど、ファンも含めて家族だよって、一緒に歩いていこうって言ってくれる今の6人らしさを野音でも感じられたのは嬉しかった!

 

 

 

 

 

もうだめと思ったときにいつも僕を動かしてくれるのはファンのみんなと言っていた宙くん。

ファンを大切に思うその気持ちは今もそのままだけど、すっかり自分の力で動きだせるようになってるなって、ファンがぽんっと背中を軽く押すだけで走り出す強さが今はある気がします。

 

今の俺じゃ野音に立てないと言われました、でも今俺はここに立っています、と涙を堪えて話した真咲くん。

思えばあれから真咲くんの涙を見てない気がするけど、涙を堪えて、歯をくいしばってたくさんのことに耐えてきた真咲くんがいたからあの曲が1位を勝ち取ったんだと思います。

 

俺は全然ここで満足してませんと言っていた怜生くん。

個人的にはまだここでも満足してほしくないけど、ここ最近の歌唱力とかパフォーマンス力の向上が、まだまだこの先を目指してるという気持ちの表れだと思うから、同じ気持ちでいてくれてると信じてます。

 

風男塾を心から愛してますと言っていた来音くん。

この1年間、来音くんが来音くんなりの方法で風男塾を守ってるのをずっと感じていて、あの小さい体のどこにその強さがあるんだろうって不思議だったけど、愛情が人を強くするということを来音くんに教えてもらった。メンバーが褒めたくなるくらい急成長したのもきっと、全てが風男塾への愛情からきてるんだろうなぁ。

ユニット曲が終わったとき泣きながら夢を叶えてくれてありがとうって健水くんに言ってたけど、私は、叶えてくれたじゃなくて来音くんが自分で掴んだんだと思う。自分たちが思うよりもずっと大きい2人だから、この先もっと大きいステージになっても、バックダンサーがいなくても、2人で十分すぎるくらいのパフォーマンスを魅せつけてくれると信じてます。

あと個人的にはオレンジのネクタイと蓮くんのベルトをしてたのが、兎雷電燈を持っていたのが来音くんなのがやっぱり嬉しかった( ◜◡◝ )

 

「前の風男塾の方がいいなと思ってしまっている自分もいた」と涙ながらに話していた光黄くん。

ちょうど1年前の今ごろ、今の風男塾が1番好きという言葉に対して「なんで?」って言われたことに驚きと疑問を持ってたんだけど、野音でこれを聞いて納得した。今はこうは思ってないだろうけど、今のファンの答えがちゃんと伝わってたらいいなぁ。

光黄くんが大好きだった頃の風男塾を光黄くんが守ってくれたおかげであるこの"今"が私にとってはかけがえのない宝物です。

 

 

そして1年前、あの地で

「もっともっとみんなを大事にしたいと改めて思った。もっとみんなを幸せにしたい。」と話してた健水くん。

〜したいという希望が、いつからか楽しませる、笑顔にする、幸せにするという断言に変わっていた健水くん。

風男塾をなくしたくなかった」と絞り出すかのように話してたあの日から1年、健水くんのその強い決意に、そして断言してくれる頼もしさに数えきれないくらいの人が救われて、支えられて、笑顔になったと思います。私はきっとこの先も健水くんのあの悲痛な叫びも、今の自信に溢れている頼もしい姿も絶対に忘れません。

 

 

 

今、私がなにも疑うことなく、根拠もないのに大丈夫と自信を持って言いきれちゃうくらい全幅の信頼を寄せられているのは、間違いなくこの6人だから。

 

なんだかんだ言っても過去のどの瞬間も大好きだけど、その上でやっぱり今が1番大好きだから、この1番が、これから先もずっと更新されていけばいいなぁ( ◜◡◝ )

 

 

 

昨日野音が終わってからふと昔、桃くんが「この歩みのスピードは他のところに比べたら遅いのかもしれません。ただ、風男塾には風男塾なりのスピードがあると思ってやってます。」って話してたことを思い出してその通りだなって。芸能界だから期限とかもあるのも事実だけど、それでも私はこれからも風男塾なりのスピードで一緒に歩いていきたいと、野音を経て改めて思った。

 

 

10周年が終わって11年目を迎えて思うのは、

みんなのことを大好きなことが幸せで、

大好きでいれることがとっても誇らしいってこと。

 

 

 

リリイベ楽しみだな〜〜〜〜〜〜!!!!!!