勝たなきゃ生き残れない

 

私の大好きな、大切なグループ「風男塾」が

先日21枚目のシングルを出した。

 

 

 

まだ彼らが"腐男塾"だった頃、

シングルを出すたびに条件を出されていた。

 

それは、

 

ウィークリーランキング10位以内に入ったら

中野腐女子シスターズのCDデビュー決定

 

 

ライブの企画の1つとして始めた男装だったのに、

なぜか企画の方で先にCDデビューをして、

好成績を収めなければ元の姿ではCDも出せない。

 

そして、私がファンになった10年前、

やっとの思いで7位を掴みとった。

 

だけど、彼女達の名義で出したCDは1枚だけで、

デビューの約2年後、活動休止が発表された。

 

世間にもっと広めやすいように改名までしたのに。

 

無情な世界だ、彼女達はなんて酷な世界の中で

生きているんだろう、幼い私はそう思っていた。

 

 

 

でも、その考えは間違っていた。

 

彼女達は彼らに希望を感じた。

自分達には叶えられない夢を託した。

 

もう1つの人生を歩むことに可能性を見出した。

 

 

競争だらけの世界で、

結果ばかりが重視される世界で生き残るために。

 

もしかしたら、彼女達の意思じゃなくて、

本音は納得してなかったかもしれない。

偉い人の命令だったかもしれない。

 

 

でも、11年目を迎えた今、

彼らは存在してる。ちゃんと生き残ってる。

 

 

幾度となく世代交代を行いながら

21枚のシングルと7枚のアルバムを出して

発売週に毎日イベントをして

いつからかほぼ毎回ランキングに入るようになって

この世界で今日も必死に生きてる。

 

 

 

 

 

「今の俺では歴代の方々の黄色、瀬斗さんの黄色に

眩んでしまうほど未熟です」

 

「偉大な先輩の色を自分が背負っていけるのか

プレッシャーもあります」

 

"聖地"と呼ばれている大きな地を

震えを隠した足で踏みしめていた4ヶ月前。

 

大弥くん、爽太郎くん。

あの日の自分の言葉を覚えていますか。

 

イベントをこなしてく中で、自分が引き継いだパートで客席に見えた涙を、しっかりと受け止めるその瞳に私は強さと覚悟を感じました。

受け止めることも受け入れることもできる2人の性格に救われた人が大勢いることは、日に日に増えてる黄色とピンクの光が物語っています。

 

この4ヶ月間、誰よりも必死に駆け抜けてきた2人は、もう未熟なんかじゃないよ。なにも心配せずに、不安もプレッシャーも聖地に置いていってね。

 

 

 

寂しいと泣いていたあの日から先輩になった宙くん。

出来なくては泣いて、怒られては泣いて、褒められては泣いていた新メンバーの日々を覚えていますか?

何もできないと後ろ向きだった貴方が、今回のシングルでは誰よりもずっとマイクを握っていること、そして、踊りながら歌で支えていることに私は感動しました。

新メンバーに歌で気持ちを伝えられることを教えたのはきっと貴方で、そして貴方のその力強い歌声はこの先も倒れそうになる彼らを受け止めてくれるでしょう。

 

 

 

犬のように先輩の後ろをついてまわってた真咲くん。

初めての後輩ができても一見なにも変わってないように見えるけど、実はMC中に人の話をじっくり聞くようになったと思ってます。それがきっと、貴方なりに考えて見つけた先輩を支える方法なのでしょう。

誰よりも1番明るい未来を信じて、キラキラした言葉で伝えてくれて、でも、言うだけじゃなくて姿でも見せてくれるから、今もワクワクした気持ちを持てています。

これからも後輩がいじめられていないかどうかいつでも気にしてあげてね、次世代のエースさん。

 

 

 

冷静だけど自由で、少し先輩に甘えていた怜生くん。

いつかのいつか来音くんの背中を見て、2人で風男塾を引っ張っていく未来を想像してた怜生くんだから、今のこの状況は想定外だったかもしれません。でも、自分が先輩の前で思いっきり甘えてきたからこそ、後輩たちが存分に甘えられるよう、全てを包み込んであげる先輩になっているのではないかと感じています。

3年前に加入したときに、「風男塾の追い風になる」と貴方は言ってたけど、今も同じ気持ちですか?

でも私は貴方はどんなことからも彼らを守る盾のような存在なんだと思います。強くて大きい盾があることで、きっとこの先も彼らは安心して前進していくでしょう。

 

 

 

 

後輩はもう前を向いている、その先頭には自分が立つと宣言していた健水くん。

 

「俺は風男塾をなくしたくないから。その言葉を嘘にはしたくなかってん。それに、今も同じように思ってる。だから、今度は俺が守っていく番やって思った。」

あの日の言葉、覚えていますか。

 

風ベント最終日の最後の挨拶を新メンバー2人に託したときに、私は、健水くんが彼らを守るだけじゃなくて、自分が守っていくと決めたものを一緒に必死に守ろうとしてくれてる彼らに、たくさんのものを背負いながらも一緒に守ることを決意してくれた2人に健水くん自身も守られているのだと感じてました。袖から静かに見守る真っ直ぐな目には、優しさと共に安心感が見えたから。

 

 

こんなにも今の風男塾が大好きになっちゃったのって、最近のゆなちゃん箱推し感あるよねって身内に言われるくらいになっちゃったのって、絶対に健水くんのせい。大好きな人が全身全霊で大切にしてるものなんて大切にしたくなるに決まってる。大好きになるに決まってる。宝物になるに決まってる。

 

 

加入してから7年半、いつでも貴方は誰よりも風男塾に期待していた。無限の可能性を感じてた。そんな貴方をずーっと見ていて、新メンバーから先輩になって、端でふざけていたはずがいつしかMCをするようになって。

気がついたら、最年長で最古参。貴方が引っ張っていくグループができあがってた。

 

そして私はそのグループに期待と可能性を感じるようになっていた。いつかの貴方のように。

いつか子どもができたらお母さんが大好きな人だよって自慢したいという気持ちは、貴方のおかげで5年前より遥かに大きくなりました。

 

 

今の彼らに出逢うきっかけとなった7年半前の貴方に、生まれてきてくれてありがとうと心から伝えたいです。

全く別の2つの人生、満足できるまで生き抜いてね。

 

 

 

 

ここに自分がいることを夢見てこの世界に入った子も、そうでない子もいると思うけど、貴方達がいなければ、紫も赤も緑も黄色も桃色も復活することはなかったし、水色は加わることすらなかったでしょう。

 

この6色で彩られて、6色に照らされているグループが、2019年6月18日から6月23日の間で日本で3番目にCDを売ったこのグループが、私の大好きで大切な人。

 

このスタートダッシュを糧にして、ギラギラと過激目な太陽に負けずに輝きますように。そして、広がり続ける未来で勝ち続けて、生き残れますように。

 

 

オリコンウィークリー3位、本当におめでとう。